えほん つむぎのわ|読者の声

「第九」歓びよ未来へ

1月 23, 2026

このサイトで紹介されて、音楽好きのわたしは思わず手を伸ばしました。

ベートーヴェン交響曲第九番。これほど日本で親しまれているクラシック音楽もないでしょう。この「第九」を接点として過去と未来、ドイツと日本、そしてあなたとわたしがつながれていることを描いたドキュメンタリーな絵本でした。

でも、ここに表現されているのは「第九」という音楽の力ではありません。

過去の負の歴史を現在と未来に活かそうとした「所長さん」の生き様と、その生き様に接した人々に訪れたすばらしい出会いです。

歴史を大切にするということの意味を教えてくれるすてきな絵本です。

フロイデちゃん

ぼちぼち いこか

1月 17, 2026

最後のページのカバくんの表情は、どこかリラックスできていないように見えます。いろいろな仕事にチャレンジして、うまくいかなかったカバくんの気持ちを表しているのかも。

タイトルの「ぼちぼち いこか」は、カバくん自身のつぶやきなのかな?もしかしたら、がんばりすぎるカバくんに、わたしたちが届けるべき言葉なのかもしれません。

自分が活躍できる場所が見つからなくて四苦八苦している人たちに対して、「ぼちぼち いこか」と声をかけてあげられる、そんなやさしさを教えられたように感じます。

カバくんのともだち

ころべばいいのに

1月 13, 2026

たくさんの人を嫌いになって、たくさんの人を心の中でころばしてきた。

そんなイヤなきもちって「とつぜんのどしゃぶり」みたいなものって、この絵本に教えられた。

避けられないけれど、避難することはできる。

イヤなきもちに支配されない、大切な時間を無駄にしない方法がたくさん載ってる絵本。

パンや

これが鳥獣戯画でござる

1月 7, 2026

「平安時代のまんがやおわらいのようなもの」という説明に、妙な納得感を与えられました。

文字の読み書きをできる人がまだ少ない時代、戯画というメッセージに触れた人々の感動はどれほど大きかったでしょう。

人がまだ長く生きられない時代、しかも平安から鎌倉時代へ移り変わる時代のうねりの中で、この鳥獣戯画の笑いによって心豊かにされた人々がいます。

単に歴史的文書としての価値だけでなく、時代の狭間で心豊かにされた人々の笑いを、わたしたちもこの絵本によって引き継ぐことができるでしょう。

草子

ぼくのニセモノをつくるには

1月 4, 2026

とてもすてきな絵本でした。

ギャグ漫画っぽくありつつも、面白いだけでは終わらない味わいがあります。

「自分さがし」という言葉がありますが、「本当の自分」は一つだけではありません。自分の中に制御しにくく混在するいろいろな自分の全てが、大切な自分なんだと気づかせてくれる優しい絵本です♪

すみれ

りんごかもしれない

1月 2, 2026

この絵本は哲学の教科書だ。

食べてしまえばリンゴはただのリンゴで終わってしまう。けれど「このリンゴは〜かもしれない」と、自分がリンゴを説明してきたすべての言葉を保留してみると、いろいろな人の理解や思いが見えてくる。

「〜かもしれない」が他の誰かと一致する時、リンゴはただの果物ではなく、わたしとあなたを結び合わせる大切な宝ものとなる。

もうデカルトやフッサールの難しい本を読まなくてもいいかなぁ。

プラトンちゃん

輝きの季節 ターシャ・テューダーと子どもたちの一年

12月 31, 2025

一年という時の移り変わりの中で、ターシャはゆっくり変化していきます。昨日と今日はあまり変わらない。でもひと月前と今は全然違う。そのような季節に抱かれて、ターシャもしっかり成長していきます。

そんなターシャの成長にはたくさんのすてきなアイテムが寄り添います。

この絵本がお店に飾るのにふさわしい理由がよくわかります。

読んでいたらどれもほしくなっちゃうから。

チャイコ

オーケストラをつくろう

12月 27, 2025

オーケストラの演奏で、今どの楽器が鳴ってるかを聴き分けるのはけっこう難しいものです。

この本で特徴的なのは、「その楽器の音色を確かめるにはこの曲を」と、おすすめの曲(ロンドンフィル演奏!)を付録のCDにまとめてくれていることです。

ヴァイオリンならバッハのパルティータ第2番、ヴィオラならベルリオーズのイタリアのハロルド第1楽章、ファゴットはデュカスの魔法使いの弟子…という具合に🙂

そして最後はラヴェルのボレロを聴きながら、各楽器の音色を楽しもう、となっています。

子供向けの絵本ですが、クラシック好きの大人にも十分魅力的な内容です。

せいな

こねこのチョコレート

12月 26, 2025

素朴なお話しでありながら、忘れがちな大切なことを思い出させてくれる絵本でした。

自分を満たすことよりも誰かを喜ばせることが、結局は自分の幸せにもなること。わたしも思い出しました。

タマちゃん

色がきこえるおんなのこ

12月 24, 2025

紹介文に「この絵本は、「ふしぎな設定」や「特別な能力」を見せるための話ではありません」とありました。またこうも書いてあります。「読み終えたあと、「何の話だったか」よりも、女の子の見ていた世界の気配が残ります」

何のことだろうと?と思って、実際に手にとって読んでみました。

紹介文の言葉がストンと胸に落ちました。気配ですよね。自分と誰かの間に漂う気配があるんです。

それを無理に自分の理屈で理解しようとしないで、とりあえず「あ、そうなんだ」と受け止めてみる。するとそこに今まで知らなかった世界に生きる隣人との出会いがあるのでしょう。

そんな毎日の過ごし方の素晴らしさを教えてくれた絵本でした。

さいもん