思春期~大人へ

お話に浸る

『コルチャック先生 子どもの権利条約の父』

子どもを「一人の人」として見つめ続けた、ひとりの大人の物語。理念や条約ではなく、日々の選択とまなざしとして、その考え方が描かれています。読む人自身の立ち位置を、静かに照らし返す一冊です。
人、人生

『ぼくのニセモノをつくるには』

考えることをやめられない気持ちを、笑いと一緒にそのまま置いてくれるから。うまくできない自分や、まとまらない思考を、直そうとせず眺める距離が生まれます。答えを急がず、深刻になりすぎずに「自分のことを考えていていい」と感じられる一冊です。
お話に浸る

『クリスマスのあかり~チェコのイブのできごと~

教会でもらったあかりを、家に持ち帰る役目を引き受けた少年の一夜。途中で起こる出来事の中で、立ち止まり、選びながら歩いていきます。その夜に灯ったあかりが、何を映しているのかは、読み手に静かに残されます。
お話に浸る

『1000の風1000のチェロ』

阪神・淡路大震災のあとに生まれた、音を重ねるという発想が、この物語の底に流れています。失われたものの大きさを語るのではなく、音を合わせる行為そのものが静かに描かれます。読む人それぞれの記憶や時間と重なりながら、長く心に残る一冊です。
あたたかさ

『ぼくのすみっこ』

にぎやかな場所から、少し離れたところに身を置くカラスの姿が描かれています。逃げるのでも、否定するのでもなく、「ここにいる」という選択が、静かに重ねられていきます。読んでいるうちに、自分にとっての落ち着く距離や場所を、そっと思い出させてくれる絵本です。
あたたかさ

『さむがりやのサンタ』

寒さや気分にぐずぐずしながらも、一日を始めていくサンタの姿が描かれています。弱さやぼやきを抱えたまま、それでも前へ進んでいく時間が、淡々と重なります。読み終えたあと、自分をねぎらう感覚が、静かに戻ってくる絵本です。