『おおきいツリー ちいさいツリー』

ツリーを探していた日に出会った一冊

子どもたちが小さい頃、クリスマスツリーを飾る前に、その時間に合う絵本があったらいいなと思い、本屋でツリーの本を探していました。

『おおきいツリーちいさいツリー』を手に取ったのは、絵のやわらかさと、文字の少なさに惹かれたのと、訳者の名前を見て、「あ、この人の言葉なら大丈夫」と思えたからです。

内容を知る前に、安心して開けそうだと感じたことを、今でもよく覚えています。

ひとつのツリーから、静かに広がっていく物語

物語は、一本のツリーをめぐる出来事が、思いがけない形でつながっていきます。
何かが起きては、また次の場面へと手渡されていく。

読み進めるうちに、喜びやあたたかさが、大きく盛り上がるのではなく、静かに広がっていくのを感じました。

その広がり方が、偶然の出会いから始まったこの絵本との出会い方と、どこか重なっているように思えました。

読み聞かせの時間が、わたしの心も整えてくれた

子どもたちに読み聞かせながら、わたし自身の気持ちも、少しずつ落ち着いていきました。

声に出して読むと、自然と呼吸がゆっくりになる。
子どもたちの反応を追いかけるというより、同じ空気の中にいる時間でした。

絵本紹介

作:ロバート・バリー
訳:光吉 夏弥
出版社:大日本図書

この絵本は、一本のクリスマスツリーをめぐって、物語が静かに動いていく絵本です。

ツリーは、ある場所に立ち、思いがけないきっかけで別の場所へと渡っていきます。
場面が変わるたびに、ツリーの大きさや役割も少しずつ変わり、それぞれの場所で、ちがう時間が流れます。

ページをめくるごとに、あたたかさが少しずつ広がっていくようなつくりです。
絵もやさしく、見ているだけで気持ちが落ち着いてきます。

ツリーがたどる道を追いながら、「次はどうなるんだろう」と思ったり、「ここ、好きだな」と感じたり。子どもそれぞれの楽しみ方で読める、クリスマスの時間にそっと寄り添う一冊です。

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この収益は、施設への贈り物絵本として活用させていただきます。

おすすめの理由

ツリーの大きさが変わっていくのがおもしろいから

このお話に出てくるツリーは、ずっと同じ場所に立っているわけではありません。
場面が変わるごとに、ツリーの大きさや役割が変わっていきます。

さっきのツリーと、今のツリー、ちょっぴり違う・・・
そんなふうに、心の中で前のページを思い出しながら読めるところが、子どもには楽しいところです。

同じツリーなのに、場所が変わると見え方が変わるから

ひとつのツリーなのに、置かれる場所が変わると、まわりの景色もツリーの見え方も変わります。

「ここにあると、こんなふうなんだ」
「こっちだと、ちがうね」
と、読み終わった後でページを行ったり来たりしながら楽しむこともできます。

クリスマスツリーを見る目が、少し変わるから

この絵本を読むと、クリスマスツリーが、ただの飾りではなくなります。

「このツリーは、どんなふうに過ごしてきたんだろう」
「ここに立つまでに、どんな場面があったのかな」
そんなふうに、目の前のツリーに物語を重ねて見るようになります。

読んだあとに見上げるツリーは、少し違って見える。
そこが、この絵本のおもしろさです。

まとめ

『おおきいツリーちいさいツリー』は、
一本のツリーを通して、あたたかさが静かに受け渡されていく絵本です。

にぎやかさよりも、偶然の出会いや、小さな喜びが重なっていく様子が、やさしい絵とことばで描かれています。

子どもと読み合いながら、物語を追うというより、その流れに一緒に身を置いているような時間。
読み終えたあと、クリスマスツリーを見る目が、ほんの少し変わるかもしれません。

毎年この季節になると、また開きたくなる。
そんなふうに、暮らしの中に残っていく一冊です。

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