『じゃがいもポテトくん』

子どもたちと読んでいた時間が、いまも心をあたためてくれる

この絵本は、保育園でじゃがいも掘りに出かけたとき、子どもたちと一緒に読んで楽しんだ一冊です。
「今日はどんな料理になるのかな」「みんなのお家ではどうやって食べるのかな」
そんな会話をしながら笑い合い、じゃがいもたちの愛らしい表情に子どもたちが声をあげて笑う、その空気がとても好きでした。

土の匂い、子どもたちのはしゃぐ声、その日の空の色まで思い出せるようで、読み返すたびに胸があたたかくなります。

ひとりで読み返したとき、涙があふれた理由

ある日、ひとりで静かに読み返してみたとき、思いがけず涙がこみ上げてきました。
じゃがいもたちが“別の姿”に変わって旅立っていく姿を見て、ふと気づいたのです。

私にも、小さな“思い出の箱”がある。
その箱には、もう会えない大切な人たちとの時間や、あたたかい言葉、うれしかった出来事がぎゅっと詰まっていて、そっと開ければ、まるでその人たちが「おかえり」と微笑んでくれているように感じました。

思い出は形を変えて生き続ける

じゃがいもたちがいろんな料理へと姿を変え、誰かの食卓に寄り添っていくように、人の記憶もまた、形を変えながら心の中で生き続けています。
思い出すたびに、また出会える。
そのことに気づいた瞬間、静かで大きなぬくもりが胸いっぱいに広がりました。

絵本紹介

『じゃがいもポテトくん』

作・絵:長谷川義史
出版社:小学館

畑から掘り出されたじゃがいもたちが、それぞれ別の場所へ旅立ち、違う料理へと姿を変えていく物語です。一見シンプルですが、長谷川義史さんの筆づかいによって「食べ物の旅」以上の深みが生まれています。

じゃがいもたちの表情や動きはユーモラスでありながら、人間の人生そのものを思わせる余韻があり、読み手の心をそっと揺らします。料理へと変わる過程は、“変化しながら誰かに寄り添う存在になる”という象徴にも見え、読者の胸にあたたかい光を灯します。

さらに、再会のシーンはとりわけ印象に残ります。姿が変わっても、どこかでまた出会えるという希望のようなやさしさがあり、読み終えたあとに静かな余韻が長く残ります。長谷川さんの素朴で温かみのある色づかいは、昭和の食卓や家族の時間をふと思い起こさせ、世代を越えて親しみやすい雰囲気をまとっています。

高齢の方にとっては、懐かしい料理や家族の記憶が自然によみがえり、「食べることは生きること」という当たり前の言葉が、そっと心に戻ってくるような一冊です。

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高齢者ギフトとしておすすめする理由

思い出と現在がふわりとつながる

懐かしい料理の記憶がよみがえりやすく、心がやさしく整います。

長谷川義史さんの絵が世代を越えて親しみやすい

素朴な線と温かな色が、読む人に安心感をもたらします。

笑いながら読めるのに、深い余韻が残る

クスッと笑えるのに、最後には静かな希望が残ります。

家族の記憶や昔の食卓がよみがえる

「こんな料理作ったね」など自然に会話が生まれます。

“また会える”という希望が静かに感じられる

姿を変えても寄り添ってくれる物語が、前向きな気持ちを育てます。

贈り方のヒント

絵本と一緒に添えられる、やさしい一言メッセージ

料理の思い出をそっと添えたいとき

「むかし一緒に食べた味を思い出して、あたたかい気持ちになれますように。」

最近少し元気がない相手へ

「ページをひらくと、ふっと心がゆるむ物語です。無理なく読めますよ。」

食べることが好きだった家族へ

「おいしい思い出が、またあなたの中でふくらみますように。」

会えない時間が続いている相手へ

「離れていても“また会えるね”という気持ちが届けばいいなと思って選びました。」

そっと心に寄り添いたいとき

「読んだあとに残る静かなぬくもりを、あなたにも受け取ってほしくて。」

まとめ

じゃがいもたちが姿を変えていくように、人の記憶もまた形を変えながら心の中で生き続けています。
大切な人との時間、笑い声、あたたかい言葉。
それらは目には見えなくても、私たちを支える“心の栄養”として残り続けます。

この絵本を読むと、思い出すことは“もう一度会うこと”なのだと気づき、
静かなぬくもりの灯りが胸にそっとともります。

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