『ぼくはうちゅうじん』

うちゅうの歌を、子どもたちと何度も歌ったこと

「♪ロケットにのってちきゅうを見たら…」
幼稚園で、子どもたちとたくさん歌った讃美歌109番です。
うちゅうの言葉が出てくると、歌は歌で終わらず、そのまま星や月の話へと広がっていきました。
子どもたちは思いついたことを口にして、話題はあちこちに飛びながらも、いつも楽しそうだったのを覚えています。

絵本を見たとき、歌がすぐに浮かんだ

『ぼくはうちゅうじん』を見たとき、その歌が自然と頭に浮かびました。
絵本の中でも、星のこと、太陽のこと、月のことが語られ、ひとつ話が出ると、また次の話へと続いていきます。
その流れが、歌にでてくるうちゅうの話と重なったのだと思います。

たくさん知りたくなった、あの感覚のまま

この絵本では、星の話から始まり、月へ、太陽へ、そして地球へと、会話が途切れずにつながっていきます。
ひとつ話題が出ると、それに重なるように、次の話が自然と続いていく流れです。

ページを追っているうちに、「次は何の話になるんだろう」と、先のことが気になっていきます。
知識をひとつずつ覚えるというより、話の輪の中に入り込んでいるような感覚でした。

この絵本を読むと、星のこと、太陽のこと、月のことを、もう少し先まで知りたくなるはず。

絵本紹介

『ぼくはうちゅうじん』

文:中川ひろたか
絵:はた こうしろう
出版社:アリス館

この絵本は、夜明け前のキャンプで、親子が空を見上げながら話をするところから始まります。星の話から、月へ、太陽へ、そして地球へ。ひとつの話題が出ると、それをきっかけに、また次の話へと自然につながっていきます。会話の流れそのものが、物語をつくっているようです。

星や月、太陽についての説明は続いていきますが、全体の調子はとても穏やかです。問いかけと答えが行き来する中で、視線だけが少しずつ遠くへ移っていき、読んでいる人も、だれかに教えられているというより、いっしょに空を見ながら考えているような気持ちになります。ページをめくるたびに、うちゅうが急に広がるのではなく、身近な話の延長として、少しずつ見えてくるのが印象的です。

空を見上げながら続いていく会話の中で、うちゅうがゆっくり形をあらわしていく。その流れを、静かに味わえる絵本です。

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おすすめの理由

大きなテーマを、身近な時間として味わえるから

うちゅうという大きな題材を扱っていますが、構えずに読める魅力があります。
星や月、太陽の話も、特別なものとして切り離されることなく、日常の延長としてページの中に置かれています。
だからこそ、子どもも大人も、同じ目線で向き合いやすい絵本です。

ことばが、次のことばを呼んでいくから

この絵本は、ひとつの問いや気づきが、次の話へと静かにつながっていきます。
読み進めるうちに、会話が広がったり、立ち止まったりしながら、その場の流れでページが進んでいきます。

やりとりが決まった形に収まらず、話しながら、考えながら、同じ空を見上げているような時間が生まれます。
読み合う場に、自然な余白を残してくれるところも、この絵本の魅力です。

読み終えたあとも、時間がつづいていくから

この絵本を閉じたあと、話はきれいに区切られるというより、どこか途中のまま、そっと残ります。
星や月、太陽の話が、ページの外へも静かに伸びていくような感覚です。

読み合った時間が、その場限りで終わらず、日常の中にゆっくり溶けていく。
そんなところも、この絵本をすすめたい理由です。

まとめ

この絵本は、星や月、太陽の話を通して、空を見上げる時間そのものを差し出してくれる絵本です。

読みながら交わされる言葉や、言葉にならない間も含めて、同じ時間を過ごす感覚が、ページの中にあります。

子どもと読み合いながら、そのときに浮かんだ話を、そのまま受け取る。
そんな読み方が、自然と似合う一冊です。

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