ブログで紹介したい一冊として、改めて手に取った
ブログで馬の出てくる絵本を紹介しようと思い、何冊か思い浮かべる中で、この絵本を手に取りました。
馬のダンスの場面がとても愉快だったことを思い出し、期待をこめてページをめくりました。
思っていた通り、見ているだけで気持ちが明るくなるような場面で、この馬たちを眺めながら、「今年は楽しいことがたくさんありそうだな」と、ふと感じました。
かつて保育園で読んだ時の子どもたちの表情
保育園で読み聞かせをしていたときのことです。
この絵本は、司会の声かけに合わせて次々と動物たちが登場し、サーカスが進んでいきます。その流れに引っ張られるように、子どもたちの表情も少しずつ変わっていきました。
笑いがこぼれたり、体を揺らしたりする子もいて、ページの中の動きが、そのままこちら側に伝わってくるようでした。
物語を「聞いている」というより、サーカスを一緒に見ているような空気が、その場に生まれていました。
読み終わったあとに続いていた、サーカスの時間
読み終わると、そのまま遊びにつながっていきました。
司会役、動物役に分かれ、絵本の中のサーカスをなぞりながら始まった遊びは、次第に子どもたち自身の発想で広がっていきます。
「次はこれ」「こんなのもやろう」と声が重なり、オリジナルのサーカスになっていく過程そのものが、長く続いていました。
絵本の時間が終わっても、サーカスは終わらなかった、そんな感覚が残っています。
絵本紹介
『どうぶつサーカスはじまるよ』
作:西村茂雄
出版社:福音館書店
この絵本は、アザラシの司会の声とともに始まる、どうぶつたちのサーカスを描いた絵本です。
舞台には、動物たちが順番に登場し、それぞれの得意な芸を披露していきます。馬たちは音楽に合わせてダンスを踊り、会場をにぎやかに盛り上げます。ほかにも、さまざまな動物が演目を見せ、サーカスは進んでいきます。
終盤、目玉となる空中ブランコの出番を迎えますが、思いがけない事情から予定通りにはいきません。そこで司会のアザラシが考えたのは、観客を巻き込んだ新しい展開でした。
サーカスは、用意されていた筋書きとは違う形で進み、最後の場面へとつながっていきます。
おすすめの理由
絵の動きに、気持ちが引っ張られていく
ページいっぱいに描かれた動物たちは、とてもよく動きます。
どんな音が鳴っていそうか、どんな速さなのかを、子どもは自分なりに感じ取りながら、目で追っていきます。
見ているうちに、気持ちが自然と絵の中へ入り込んでいく一冊です。
「次はなに?」が、ずっと続いていく構成
司会の合図とともに、演目が進んでいくサーカスの流れは、とてもシンプルです。
だからこそ、子どもは安心してページをめくりながら、「次はどんなことが起きるんだろう」と気持ちを預けることができます。
わくわくしながら見ることができ、自然と集中が続く一冊です。
まねしたくなる場面が、あちこちにある
動物たちの姿は、どれも少し大げさで、どこかユーモラス。
見ているうちに、同じポーズをしてみたくなったり、「こうだったらどうなるかな」と想像がふくらんだりします。
読み終えたあとも、絵本の中の世界が、子どもの中で動き続けます。
まとめ
サーカスの幕が上がり、動物たちの動きを追っているうちに、いつのまにか、自分の呼吸もそのリズムに合っていきます。
にぎやかなはずの場面なのに、心は静かで、ただ、今見ているものに身を委ねている感覚が続く。
楽しさは声を上げる前に、すでに身体の奥に届いていて、ページを閉じたあとも、その余韻が自然に残っています。
一冊の絵本と過ごした時間そのものが、やさしく心に置かれるような一冊です。
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