「まんじゅうって何?」から始まったやりとり
2歳児にこの絵本を読んだとき、「まんじゅうって何?」と質問が出ました。
あんこが入っていて…と話すと、「おだんごのこと?」と返ってきて、見た目が似ているからそう思ったのだなと感じました。
小麦粉の生地であんこを包むのがまんじゅう、お米の粉を使うのがだんご、と言葉で説明してみても、なかなか難しい話でした。
そこで、「粉がちがうんだよ」と伝えながら、この絵本に出てくる丸い形や顔の様子を一緒に見ていきました。名前を理解することよりも、今見ているものに目を向けるやりとりになったように思います。(後日、図鑑で違いの確認をしましたよ。)
ぎゅうぎゅう集まる、まんじゅうたちの世界
絵本の中では、寒さの中でまんじゅうたちが集まり、押し合いながら動いていきます。
「おしくらまんじゅう」という言葉に合わせて、くっついたり、転がったり、声を出したり。
場面が進むにつれて、まんじゅう同士の距離がどんどん近づき、その様子が大きく、分かりやすく描かれています。乳児でも、見てすぐに動きや雰囲気が伝わってくる展開です。
絵本のあと、遊びが自然につながっていく
おしくらまんじゅうは、寒い時期に体を温める遊びとして親しまれてきました。
この絵本を読んでから実際に遊んでみると、「ねばねばー」「ヒューッ」と、絵本の中の声や動きが、そのまま遊びの中に出てきました。
「やってみよう」と声をかけなくても、体が先に動き、自然と押し合いっこが始まります。絵本で見た世界が、そのまま遊びへとつながった場面でした。
絵本紹介
『おしくらまんじゅう』
作:かがくい ひろし
出版社:ブロンズ新社
寒い季節、まんじゅうたちが集まって「おしくらまんじゅう」をする様子を描いた絵本です。
丸いまんじゅうたちは、ぎゅうぎゅう押し合いながら、転がったり、飛ばされたり、声を出したりします。ページごとに動きが大きく、まんじゅう同士の距離が近づいていく様子が、はっきりと描かれています。
言葉は短く、繰り返しが多いのが特徴です。
「おしくらまんじゅう」という言葉に合わせて、動きと音がつながり、見ているだけでも流れが伝わってきます。まんじゅうの表情も豊かで、動きの変化が分かりやすく描かれています。
おすすめの理由
言葉よりも、動きが伝わりやすい
まんじゅうたちの動きが大きく描かれているので、乳児でも場面を追いやすい絵本です。
押す、くっつく、転がるといった動きがそのまま絵に出てくるため、見て感じる楽しさがあります。
遊びにつながるイメージが持ちやすい
「おしくらまんじゅう」という言葉と動きが重なって描かれているので、絵本の中の出来事が、そのまま体の動きとして思い浮かびやすくなっています。
読み終わったあとに、同じ遊びをしたくなる流れが自然に生まれます。
声が出やすく、場があたたまる
絵本の中には、勢いのある言葉や声がたくさん出てきます。
乳児もまねしやすく、読み合いの時間に声が混ざりやすい一冊です。冬の時期、体を動かす遊びと一緒に楽しみやすい絵本だと感じます。
まとめ
丸いまんじゅうたちが集まって、押し合って、転がって。
その様子を追っているうちに、体が動くイメージが自然と広がっていく絵本です。
乳児にとっては、言葉を理解するというより、動きや声を一緒に感じる時間。
絵本で見た世界が、そのまま遊びにつながっていく。
そんな流れを楽しめる一冊です。


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